私たち長男家族はパーティの3日前から泊り込みでパーティの準備を手伝っている。男達は、魚を獲ったり、野外の会場にキャノピーを立てたり、コンテナの土台の木片でダンススペースを作ったり。女達は、テーブルやベンチのセッティング、オーダーしておいた料理や親戚一同のドレスの調整、会場への荷物の運搬やココナツでの飾り付けなどなど、もう、きりがないほどする事があるらしい。実際、娘・息子夫婦達がミーティングを重ねつつ、数ヶ月前からこのパーティの準備はもう既に始まっていたのである。
そして、今日は豚を絞める日。
盛大なパーティには豚の丸焼きが欠かせない。その豚を譲ってくれる人も、運んでくれる人も、それぞれがやっぱり古い知り合いや親戚。ケータリング業者に料理を頼んだり、金婚式風の機材をレンタルする以外は、全てはこうやってふたりの結婚50周年を祝う人々の善意によってまかなわれる。

さて、
2匹の豚はロープで縛られながら、トラックで実家の裏手へやってきた。
向こうへ行ってなさい と叱られても、子供達は好奇心で覗き見を止められない(笑;)。
まずはたくさんのお湯を茹でる。後で手早く体毛をきれいに取り除くために必要な作業だ。ホースのお水で豚の身体をよく洗って、作業台へ運び、男衆3〜4人がかりで押さえつけながら、短剣で心臓を突く。その内の誰かが 「ごめんな〜。。。;」 と呟くのが聞こえる。
作業台はわざと裏手の川へ傾いていて、血液はそちらへ流れていくようにしてある。
数分の後、豚はやがて静かになった。男達が熱湯をかけながら体毛をナイフで撫でて丁寧に取り除いていく。やがて、顔も脚もツルツルのピンク色の肌に。
手伝いに来てくれたプルワット島の青年は、彼の島ではパパイヤで毛を撫でる、そうすると良く取れると提案してくれたけれど、あいにく その夜は手元にパパイヤが無かった。
結局、日没頃にビールを飲みながら始めたこの作業は 真夜中まで続いた。ところでこの後、この豚は明後日のパーティの当日までどこに収納しておくんだろう?
。。。と思ったら、義弟の友人のパン屋さんの冷蔵庫に保管されて、そのまま当日業務用オーブンで焼かれてから会場へ運ばれるのだという。これまた無料。・・・なぁんだ、豚の丸焼きも自分達で火を起こしてグリルするのかと思ってたよ(笑;)。
でも、これだけ大変な作業を、去年、私達の結婚式の為にもまた誰かがしてくれていたことになる、ありがたや。。。
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南国移住徒然日記 







